ここまでSさんの就職活動を追って来ましたが、もう一人のMさんは、
Sさんとほぼ同じ時期に内定を得る事が出来ました。
本格的に就職活動を始めて3ヶ月と少し、一般的にはかなり順調にいった方だと思いますが、
Mさんにもそれなりの苦労、自分との闘いがありました。
★自分の気持ちを知る★
A社、T社に応募しエントリーシートを書き始める。
誰でもそうですが、エントリーシートにある当り前の質問に改めて真剣に取り組んでみると、自分という人間について、何も知らなかった、気付いていなかったことを思い知らされます。
Mさんも初めはそうでしたが相談にきて世間話をしながらMさんには、
「どうして販売に興味を持ったの?」「服の何が好きなの?」
と自然体で質問してみると納得できる答えが返ってきます。
就職活動の最初の段階では、会社や内定を取るということを意識し過ぎて、本来の自分のことを知っている人間でも、型にはまった答えを勝手に作り出しってしまいます。
どうも自分らしくない、何か違うという感覚をもったまま、就職活動を進めてしまう学生が多いようです。
★ひとり反省会★
Mさん場合は普段の生活の中で自分を見つめる時間を作っていたようです。
本人は「ひとり反省会」と言っています。
今日一日の行動を振り返って、これがいけなかった、どうしてあんなことを言ってしまったんだろう等、自分について考える時間を持っていたようです。
それが結果的に自分を客観視する、もう一人の自分を育てていたのだと思います。
自分をまた違った視点で見ることができるので 自己コントロールや他人に自分を説明するという力も同年代の学生に比べ、優れているように思えました。
しかし、一方的に“一人の反省会”をすることで自分はダメな人間なんだと勝手に意識してしまっている面も感じられました。
おそらく就職活動の成否はこの自分をどう乗り越えるか、最後はここが勝負になるような気がします。