翌日、やはりSさんは、迷っているようです。
ここで就職活動をやめて、これ以上の苦しみから解放されたいという思いがある一方、来年からは社会人として働き始めなければいけないという現実も嫌というほど、認識しています。
しかし、ここでもう一歩踏み出す勇気が持てない自分に苛立っているようにも見えます。
そこで、今アルバイトをしているD社への受験を勧めてみました。
もうすでに1年アルバイトを続けていること、そして何人か先輩が同じようにD社でのアルバイト経験を生かし入社していることを考えると良い結果が期待できそうです。
Sさん自身もその手は考えていたようですが、心の中でそれは現実から逃げ、安易な道を選ぶとの意識があったようです。
しかし、それは決して逃げることではありません。
アルバイトをしていたからといって、必ず内定する訳でもありません。
アルバイトの中の働き振りが良くなければかえってマイナスイメージを持たれます。
受験することになれば今までの働き振り、努力が問われることになります。
この日は、受験するかどうか結論が出ず1日考えることに・・・
・・・翌日・・・
Sさん :「先生、D社やることにした。」
私(先生 ):「そうか、じゃぁ、頑張ろう」
Sさん :「でも自信ないなぁー」
決心が付いたことで明るさを取り戻したようですが、不安は隠しきれないようです。
しかし、前向きな気持ちを持って1次試験の対策に取り組み始めました。